社会科校外学習
- 公開日
- 2023/03/03
- 更新日
- 2023/03/03
5年
5年生は、社会科の学習でNHK冨山放送局とイタイイタイ病資料館に行ってきました。
NHK冨山放送局では、スタジオや中継車の中の様子を見ました。また、アナウンサーやカメラマンの体験をしました。
子供たちは、放送局やそこで働く人たちの工夫を自分の目で見付けること、話を聞いて知ることができました。
1つ目は、カメラの多さです。スタジオには、目の前にあるカメラの他に、天井にもありました。天井のカメラは、アナウンサーが正面を見て放送できるように手元の原稿を映し出すためと知りました。
2つ目は、アクセントの重要性です。アナウンサーは、視聴者が言葉を聞いただけで、事象をイメージできるように意識しています。迷うときは、アクセント辞典を使って確認するそうです。
3つ目は、秒単位での時間管理です。アナログ時計の秒針を見て、時間内にニュースが言えるかどうか判断しているそうです。
そして、子供たちが最も心に残ったことは、災害への備えです。NHK放送局は、周りの建物より1m高く作ってあります。これは、近くに川があるため、浸水しないための水害への対策です。また、地震への対策として、スタジオのカメラ等、天井に吊ってあるものは、震度7クラスの揺れが起きても落ちないように設計してあるそうです。災害時はだれもが不安になります。そのようなときこそ、正確な情報が必要です。わたしたちに情報を途絶えることなく伝えられるよう工夫していることを知り、感心している子供が多くいました。
イタイイタイ病資料館では、イタイイタイ病の恐ろしさや克服するまでの歴史を学びました。
資料館には、写真や模型、映像資料が豊富にあり、イタイイタイ病とはどのような病気なのかを詳しく知ることができました。
子供たちは、健康な人と病気の人の骨の模型を実際にもつこと、腎臓の模型を見ることで、病気の人体への影響を実感することができました。また、布団を掛けられるだけでも痛がる患者の写真、呼吸をするだけで千本ほどの針で刺されているように痛いという掲示資料から、患者の辛さを想像することができました。
また、患者が会社を訴えた裁判の歴史、水田からカドミウムをなくすための工事の歴史、新たにイタイイタイ病を起こさないための住民と会社のやりとりの歴史等、イタイイタイ病に関わるたくさんの歴史を知ることができました。
このような公害が二度と起きないように、子供たちが過去の歴史を学び、未来に伝えていくことを願っています。